父母来る。
情けない本当に情けない話だが、私自身には帰省する交通費を捻出できない。ので、年に4回ぐらいの割で、父母の側が老骨に鞭打って私のところまで来る。ありがたい話である。来て何をするかと言うとまあ近況の話と、あとは「部屋が汚い」ことに対するお説教である。私にとってはなるべく金をかけないように苦労しているスニーカーとマンガの収集だが、彼らにしてみるとそれが猛烈に気に入らない。来るたんびに「全部捨てろ!」と仰せである。いや何も捨てんでも売りゃあ金になるがな、かんべんしておくんなまし、と言うと「じゃあいつ売るんだ」と具体的に責められる。困ったことに、私今所有のスニーカーはもう最近買ったものばかりだから手放したくないし、マンガは未完結のものだけ残して後はほとんどを売り払ったのである、これでも。マンガ残ってるのが100冊くらいか。例えば「ヨコハマ買い出し紀行」みたいな名品は手放したくない、読みたくなったらいつでも読めるのが良いのだが、両親に言わせると「そんなもん絶対に読まん、捨てろ」とのことでして。今回特に厳しく責められたので、完結してるのの一部は手放すかなあ、と思っているが。それでも70冊以上は残りそう。本当は「放浪息子」や「波打際のむろみさん」や「ローゼンメイデン」みたいにもう完結してるけど最終巻を買えてないのが多くて、その完結巻を買って読めば満足するかもしれんのだが。 …いややっぱり手放したくないなあ。読み返すのよ本当に。「エマ」なんて何回読み返したか。都度面白いからやっぱり手放したくないじゃないか。お目こぼしをいただきたいのだが… だめですかねえ? とりあえずブックオフに叩き売るとして段ボールだけはちょっと用意したけど。
画像は巨峰。近所のスーパーに親子そろって買い物に行って、普段なら見向きもしないような食材をお買い上げいただいた(私は1銭も払ってない)。巨峰見切り品だったけど300円もしたのよ。あと1個93円もするトマト4つとか。豚汁用の水煮野菜と牛切り落とし(これは安売りでグラム100円だった)も買っていただいて、今日芋煮会的な煮物にして、これは明日食べる。あとミカンもある。まあとにかくなにしろありがたいことで、頭が下がりっぱなしである。幸いにして少なくとも今のところは杖無しでも普通に歩けるぐらい闊達なので、どうかもう少し長生きしていただいて、私も早く社会復帰して普通の人がするような親孝行がしたい。今の状態は情けなさすぎる。だからできることはやる。 …と思ってはいるのですがそれがまた思い通りに行くかと言うと全然行ってないという現状。自己嫌悪して死にたくなるが、それはそれで親不孝の極みであるからそういう訳にも行かない。本当にごめんなさい、私はダメな息子です、でもどうかもう少し時間を下さい。そうとしか言えない。言っててやっぱり情けなさがつのるけど。今はどうしようもないんです。
…見切り品の巨峰、さすが巨峰だ美味い(何年ぶりに食っただろう)、がさすが見切り品でもあって明らかに変な味のする実が混じってる。しかし文句は言うまい、これぞ親の愛である。私は期待を裏切りたくないと強く思っている。どうかご期待に添えるまでご健在で。今はそれしか言えない。