アメリカの大学で受けたソフトウェア工学の授業が実践的ですごかった話
この手の話(アメリカの大学スゲエ)多いけど違和感がぬぐえない。だいたいがこのエントリみたいに、「就職したらこんなに役に立つ(立った)」講義だったっていう話だけど、あのさ。大学って「就職したら役に立つこと」「だけ」を学ぶ場所でしたっけ? 私は文系だからなおさら、なのかも知れんが、講義の内容といいゼミのテーマといい卒論のテーマといい、就職後に役に立つものなんて何一つなかったよ(だから就職ではえらい苦労したよ)。「某教授は某業種に猛烈に強力なコネがあるから某業種に就職したかったら某教授のゼミ入っとけ」っていう話はあったけど。別にその教授のゼミがその業種について実践的な知識を得られるゼミだっていう話は聞いてないし。あのね、大学って「就職するために入るとこ」じゃないはずなのね。そう思うのね。だから大学の講義やゼミは実社会とは乖離してなるべく純粋にアカデミックなのが当たり前だ。と思うのね。それをこのエントリみたいに実社会でやる事を予習させたりするのはおかしいと思うのね。 …おかしいと思うんだがなあ。こないだの文系学部学科弾圧(?)も意図は同じよね。「社会で役に立つ教育をしなさい」→「文学なんて役に立たんのでやらんでよろしい」とか。それは学問が廃れる。とてもよろしくない。と私は思うのだが。大学教育の在り方ってどうなんだろう。議論されてるんだろうか。先行きがとても不安だ。大学がただの社会人予備軍育成機関になるのは恐怖だ。大丈夫だろうか。