ねずみの娘が、お嫁に行って、じきに帰ってきたんで、
ねずみのおかあさんが、大変怒って、
「あんな、いいところへ、おまえ行って、なんで出てきなすったんだよおぉ。
誰が嫌で出てきたんだい?」
「いいえ、だーれも嫌じゃあないんですけれどねぇ、
ご隠居さんがあんまりやさしいんで私、嫌なの。」
「優しいんなら結構じゃぁないかねぇ。」
「でも、猫なで声ですもの。」
そりゃ鼠が猫なで声で撫でられたら逃げるだろうな。志ん生師匠はこのくすぐりをどこから仕入れたのだろう。傑作だと思う。なお、個人的に一番好きな志ん生師匠の演目は「火焔太鼓」です。
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