2013/05/19

【ガンスリ最終巻追記】最終話「希望」のラスト、スペランツァは「私を育ててくれた母、そして…天国の2人の母へ」と言う。「育てた母」はロベルタ、「天国の2人の母」はラシェルと、どう考えてもトリエラだろう。と、いうことはスペランツァは自らの出自を、ラシェルとトリエラのことも含めて知っている、ということだ。すなわち「社会福祉公社」が何者であったか、ということも含め。…たぶん。ラストでアカデミーを取るドキュメンタリー映画は、すなわちトリエラの過去と生前経緯、そして死に至る経緯、さらに社会福祉公社の経緯まで含めた、スペランツァの出自にまつわるドキュメンタリー映画なのでは。…そんなものの制作・公開が許されるほどに、イタリアは平和になった、ということなのだろうか。(その割にはジャコモがまだ存命・収監中で、それを解放せんとするテログループが未だ居るのだが。) ちょっとよくわからない。けど、トリエラの遺伝子が生き残っており、社会は平和になった、というぐらいのラストにしないと、絶望的すぎるのかな。こと義体の生涯に関しては悲惨以外の結末が有り得ないストーリーだから、ラストぐらいはこれでいいのか。いいことにしよう。好きな漫画であることに変わりは無い。