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今巻は話が重いわ。もちろん軽いばっかじゃ面白くもなんともないんだが。言えない「秘密」をそれぞれ抱え込むすずちゃんと風太。「放浪息子」の安那ちゃんとは同じ秘密でもエライ違いではあるが、秘密は秘密だからこそ人に話したいのよね。それが楽しい話じゃないならなおさらか。「重さ」を分かち合いたいと思うんだろうな。それがそうは行かないところもまさに人生の無常なり。海猫食堂のおばちゃん、死に向かう態度が立派過ぎて、尊敬するとともになお悲しみが増す。おばちゃんのために真剣に奮闘するよっちゃんがカッコイイね。うーん良い話だ。…あと、やっぱ風太の恋は実らないだろうか。吉田センセ男キャラには本当に辛辣だからなあ。良い奴なんだけどな風太。がんばれ風太。