2012/12/22

【今年のアニメの話】「キルミーベイベー」。
原作はまんがタイムきららキャラットで月刊連載の4コマ漫画。登場人物が主人公であるソーニャ・やすなの2人と、なにかと2人に絡んでくるあぎりさんの合わせて3人しかいないという稀有な構成。(アニメではこれに加え「没キャラ」が登場するが、「没キャラ」は原作では本当に没キャラなので、原作漫画の本編には登場しない。かつ、アニメでも主要3キャラと絡むことは無い。なお、この「没キャラ」のcvを大人気声優くぎゅに演らせた、という点も大いに話題になった。また、3人(没キャラ含め4人)以外のモブキャラやナレーションを、ベテラン声優である、チョー新井里美が全て2人だけで担当したことも話題になった。キャラについてはこちら。) そもそもが大ヒットギャグ漫画だから受けて当たり前と言えばそうなんだが、アニメにおける特異点はあまりにもキャラにマッチした声優の配役にあると思う。ソーニャ役の田村少年、やすな役のちーちゃん、あぎりさん役のべーたか、いずれをとっても放映が終わった今となっては他の配役は考えられない。さらにもう一つ、主題歌を含めた音楽を一部熱狂的なファンを持つユニット「EXPO」が手掛けたことも話題になった(http://natalie.mu/music/news/62602)。話題になっただけでなく、主題歌を含めた劇中音楽の全てが異様なまでにアニメの特異な雰囲気づくりにマッチし、大きく貢献している。特にEDの通称「キルミーダンス」は全世界で大うけし、「踊ってみた」動画がyoutube等に次々とアップされる事態となった(一例)。また、べーたか演じるあぎりさんの声は、そのほんわかふんわりなのに危険でミステリアスな語り口が海外を含む一部マニアの心をくぎ付けにし、関連動画が多数作成されてyoutube等をにぎわせた。一例として以下。
この「ぱろっぱろっぱたった~」なる不思議な歌は、全てべーたかのアドリブだった、というのも驚異的であった。おそるべしべーたか。個人的には今年を代表するアニメの1つに挙げるが、なぜかDVD/BDの売れ行きが芳しくなかったようで、私を含め二期制作を渇望するマニアをやきもきさせている。いいじゃんかやってよ二期。原作者カズホ先生がバリバリ描けばストックもできるよ。未だ一縷の望みを絶ち切れない。