2016/02/27

「情報システム産業では、2000年代後半から協力会社を中心として労働環境の悪化が相次ぎ受託開発ビジネスの限界に直面。丸投げ委託、多重下請けと人月ビジネスの横行等により、業界全体の魅力が低下した」という経済産業省の産業構造審議会の公式見解について

http://togetter.com/li/943355
まず、「ではどうしたら良いのか」が全く出てこない。自虐してるだけで読んでも何の役にも立たない。こんな文書作ってる暇があったら他にやる事あるだろう経産省。
それと。ITの人月単金が下がりまくってるのは、OSSとSaas(とクラウド)のせいだよ。OSはオープン化で値段がタダになってしまい、それまでならハードと基本OSだけで1,000万近くしたものが、今じゃ10万あれば揃っちゃうだろう。ハード・ソフトが10万なのにSEの人月単金が100万、なんて話が通るわけがない。しょうがないからセンタ集約してクラウドだって言って複数顧客のシステムを同じハードに乗っけて、人件費削ってそれをSaasだと言ってるだけ。
そして。多重請負が横行するのは派遣法のせいだろうに。「特定技術者の長期派遣を認める」なんてやるから、少しでも人月が安い方へ安い方へと流れる。起業ブームもあっていまやIT企業と呼ばれている物は世の中に溢れかえった。その人件費捻出のために、請け負ったものをさらに下に請け負わせないと、世の中でSEやってる人の給料が無くなっちゃうのよ。無くなっちゃうことを防げるだけで安くなるのは防げないから、SEの給料はどんどん下がる。→IT企業がブラック化する→SEが不人気職業になる→IT業界の人材不足、っていう連鎖だから、この問題の解決はSEを増やすことでは実現できない。むしろまずコスト下げて、それによってSEの数を減らさないと。
経産省がこんなこと言ってるようでは、ますます日本のIT業界の未来は暗いなあ。私やっぱり社会復帰の暁にはSEだけは避けようかしらん。もっといい仕事がありそう。これで自分の職務経歴がSEしかない、という厳しい現実が無ければ、もっと簡単に職種転換できたろうにね。私は今後どうしようかね。 …まあ今は考えないでおこう。明日もセンターへ通う方が先決で重要だ。

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